新しい採用1(物流業)株式会社ダイワコーポレーション

エントリーシートも筆記試験もナシ!?
社長が語る採用のカギ

就職ナビから会社の特徴や当社らしさは伝わっているのだろうか?

物流業界で着実に規模を拡大している企業がある。株式会社ダイワコーポレーションだ。「会社の発展のすべては新卒採用のおかげです」と言い切るのは同社の曽根社長。

「社員数50名だった(現在は140名)1999年から、どんなに苦しい状況でも新卒は必ず採用してきました。それは、新しい風を取り込んでいきたいという想いがあるからです。新卒採用開始当初は、私がすべての採用活動を行っていました。」曽根社長が熱い想いを持って始めたダイワコーポレーションの新卒採用。就職ナビを使い、うまく採用できていた…はずだった。

「当社の規模がまだ小さい頃は、就職サイトを見て応募してくれる学生はごく少数でした。だから、一人一人と丁寧に向き合って採用することができたのです。会社の規模が大きくなるにつれて、集まる学生の数もどんどん増えていきました。初めのうちは、会社の知名度が上がったことに嬉しさを感じたこともありました。しかし、学生一人一人の内面まで見られない採用になってきている、という実感がありました」。曽根社長は振り返る。

「就職ナビから会社の特徴や当社らしさは伝わっているのだろうか?エントリーする学生を待つだけの受け身の採用をしていて良いのだろうか?という疑問を持ち始めました」。その疑問から、ダイワらしい採用改革が始まった。

学生と、とことん向き合おうと決めた。

「就職ナビに頼って学生のエントリーを待つ、という受け身の採用はやめました。イベントに参加したり、大学を訪問したりして、出来るだけ多くの学生のもとへ自ら会いに行く機会を作りました。就職ナビだけを使っていたときより時間はかかりましたが、積極的に行動することで、ダイワらしい前向きで積極的な学生さんとたくさん出会えるようになりました。また、ダイワの社風でもあり強みでもある『アットホームさ』を学生の皆さんに少しでも肌で感じてもらえるよう、色々な取り組みも始めました。当社を好きになって応募してくれる学生さんは、私たちにとって家族の一員でもあります。例えば、学生さんから『業界のことがもっと知りたいです』と言われれば、私が一緒に飲みに行ってお話をする。とにかく型にはまらずに、色々なことを行ってみました」。

学生ととことん向き合う方針にしたことで、学生との距離が近くなった。企業と学生という壁がなくなり、一人の人間として信頼関係を築けるようになっていった。新卒採用開始当初の、顔の見える採用が出来るようになったのだ。その結果、選考基準もよりダイワらしさを追求していくことになる。

エントリーシートも筆記試験もない採用とは。

「ダイワの採用ではエントリーシートや筆記試験は行いません。学歴、学校名は一切見ない採用を行っています。勉強が出来る=仕事が出来るとは限らないですから。当社で働く上で必要なことは、人との関係を大切にする気持ち、そして人から信頼される人間性です。当社では、一度お取引したお客様と数十年のお付き合いになることがとても良くあります。長いお付き合いが出来るようになるには、お客様から信頼を得ることが何よりも大切です。」

もちろん、入社後に「こんな仕事だと思わなかった!」というミスマッチを防ぐ工夫もしている。それは現場見学だ。

「倉庫現場見学会を最終面接の前に行っています。実際に自分の目でモノの流れを見て、物流の仕組みを知ってもらいたいからです。見学した学生からは、『物流業界は目立たない業界だが、自分たちの生活を支え、日本を支えるという大事な役割を担っていることに気付いた』という声をたくさんもらえるようになりました」。

現場で生き生きと働く社員を見ることで、「どの社員もみんないい人ばかりで、ここで働きたいと思いました!」と言う学生も増えた。

「現場見学会の影響からか、初めは本社での勤務を志望していた学生が、入社後には‘やりがいのある現場で働きたい!’と希望を出すことも増えてきました。」

会社の発展のすべては人にあり。

いくら業務内容を丁寧に説明しても、言葉だけで理解してもらうことは難しい。だが、そこで働く人を見て、話をして、その人達を知ることは出来る。会社を理解してもらうには、そこで働く「人」を見るしか方法はないだろう。

「会社の発展のすべては人にあり、当社にとっては欠かせないものです。」という曽根社長の言葉にもあるように、まさに会社は人で成り立っている。そこで働く人、すなわち人間性は、テストや学歴で計ることは出来ない。

経営者が一緒に働く人を大切にする会社だからこそ、本気で向き合う人が集まり、結果的に良い会社になる。ダイワコーポレーションの根本的な考え方だ。学歴や学校名などの知名度で判断するのではなく、一人一人と丁寧に接する採用を行ってきたからこそ、現在のように会社も発展してきたのだろう。今、曽根社長の採用への想いは、より一層強くなっている。